私の夢・志 | 東進ハイスクール 横浜校 大学受験の予備校・塾|神奈川県

ブログ

2024年 2月 28日 私の夢・志

こんにちは、担任助手3年目の白石です。

2月もあっという間に終わり、気づいたら3月ですね。

3月は学年が切り替わる準備または、大学生活に向けて準備をする人もいると思います。

新しい出会いや、価値観が形成される大事な時期なので、

今一度自分は今後どんな人になっていたいか考える良いタイミングではないかと思います。。

みなさまの今後の志に参考になったらと思い、今回は自分の志を語らせていただきます。

 

私の志は  「建築を日常に貫入させる」

自分は建築を通じて世の中に貢献する人間になりたいと考えている。

ありきたりな一文だが、この中に込められた自分の考えと志について書いていこうと思う。

今、日本の業種の中で化学系・医療系・金融系を差し引いて堂々の一位である建築業界であるが、世の人はそこまで建築に対して関心があるように感じない。衣・食・住の一つで人間が生きていくうえでの主たる要素であるが、日常会話の中にはあまり登場しないように感じる。「あの芸能人結婚したよね」や「このファッションが今流行っています」などはよく耳にするが「あの建築家が新しい設計をした」とか「この建築様式が今流行っています」は少なくとも、高校時代の友人などからは出たことが無い。

これが自分はとても悲しいことで、住むということが今の日本にとってはある種の機械的な側面を持ってしまっているように感じる。

「建築を日常に貫入させる」という志は建築をより日常に浸透させていきたいと考えたもので、そう考える理由は主に「住むということに快適さ・独自性が失われている」のと「今建築が抱える問題に意識を向けるべき」そして「建築は社会問題にも対応していくことができる」の3つが起因している。

「住むということに快適さ・独自性を見出して欲しい」というのは、近年新型コロナウイルスの蔓延により、在宅が注目され部屋の片づけ・リノベーションが注目されるようになった。しかし、雑誌などで紹介されている部屋をみて「かっこいい」とは思っても、実際にリノベーションした人は少数であると思う。高度経済成長期に画一的に量産された白い羊羹型の団地や、全国どこでも良く見かけるピロティ式の新築一戸建てなどなど、その人・土地・時間にあった建築は少なくなってきているように感じる。昨今の低迷した日本経済を改善しようと尽力する動きが注目されているが、どれも産業面・経済面ばかりで人一人のスケールに合った生活基盤に目を向けようとしない。住むことに楽しさ・快適さが失われた状況で日本を変えるような活気は生まれないと思う。こうした状況であるからこそ、人々は建築やインテリアにより興味を持って自分なりの楽しさを見つけるべきだと思う。

二つ目は「今建築が抱える問題に意識を向けて欲しい」というのは、そもそも建物を建てること、リノベーションすることにどれだけの経済・資源の損失があるかを知らない人が多い。スクラップ&ビルドの考えに染まった日本人は古くなれば新しいのを立てればよいのではと考えるだろう。環境的に地球にどれだけの負担をかけているかも知らずに。ガラス張り・テラスがある美術館、カフェなどをみて、近代的でかっこいいからRC造の建物を都市部に建てたいと考える人も少なくない。エアコンの設定温度は28℃であると意識の高い人は言うが、それがどういった根拠で28℃になっているのか、何に対しての設定温度なのかを知らない人も多い。建築は一度作られたら100年はそこに残る。今を大事にすることも重要であるが、建築がより日常に浸透していくことで、正しい知識を持った人が増えこれから先の地球環境や社会問題と建築を結び付けて考えるようになることで、サスティナブルな社会の実現に近づくのではないかと思う。

三つ目の「建築は社会問題にも対応していくことができる」というのは、建築というものがほかのどの産業よりもスケールが大きいものだからこそ、人々の生活に与える影響も大きく、社会問題に真っ向から立ち向かうこともできるということ。先日、日本が誇る偉大な建築家・隈研吾氏がガーナで職業訓練支援のための校舎設計を無償で行った。ガーナといえばガーナチョコレートで公休チョコとして有名だがその実は、15歳以下の少年少女が不当な環境下で労働を強いられているという問題があった。幼いころから職業や生活の選択肢がないガーナの状況を問題視した隈研吾氏やNPO法人が立ち上がり、職業訓練学校を設立した。公共施設に限らず、施設があるということが世の中のためになるため、建築が世界・社会に貢献できる大きな手段として自分は考えている。

上記の三つを主として、人々に建築というものに関心を抱いてもらい、社会を根本から解決することを手助けする人間になりたいと思っている。

 

長々となってしまいましたが、自分の軸を持つことは重要だと思います。

ぜひ志について考えてみてください!

次回は佐野先生です。