物理と化学を同じ理科って呼ぶなあぁぁ!! | 東進ハイスクール横浜校|神奈川県

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2020年 7月 18日 物理と化学を同じ理科って呼ぶなあぁぁ!!

皆さんこんにちは。横浜校担任助手の井上結賀です。

今日は大学入試現役合格のカギを握る科目、理科についてだ。

結論から言おう。

物理と化学は、同じ理科ではない。

物理の公式は暗記するもんじゃない。

物理と化学は絶対に同じように勉強してはいけない。

よくこんな嫌な言葉をきく。

物化

ってな。しかももっと嫌なことに、多くの受験生は物理と化学で同じ教科書、参考書、問題集などを使い、(ここまではいいのだが)

同じ「理科」として同じ勉強法物化を勉強するんだ。

そうするとどうなる?

物理と化学のどっちかが苦手になるんだ。

すまないが当然だ。

どちらかに適した勉強法でもう片方を勉強したら苦手になるに決まっている。

理由は簡単だ。

物理と化学で要求される力全く違うからだ。

そりゃあそうだ。

同じ力をはかりたければ科目をわざわざ2つに分ける必要なんてない。

じゃあ、具体的にどんな勉強をしなきゃいけないのかに移ろう。

まず物化に共通して求められるのは、

・理科的な考察力

・計算力、現象記述力

といったところだろう。別に誰でもわかるだろう。

重要なのは次だ。

物理と化学においての要求される力の違いについてだ。

今日は、「公式」についての違いをお教えしよう。

物化の公式には全く違った意味がある。

物理の公式はいわば、“道具”だ。

化学の公式は、”地図”だと思って欲しい。

もう少しわかりやすく説明しよう

物理では、入試本番で見る問題設定は初見であることがほとんどだ。

似ていることはあっても、全く同じであることは特に難関大ではまずない。

(どうやら問題政策段階で、入試で過去に出されたものと似ていないかのチェックが行われているらしい。問題をすべて取っ変えることもあるとか。。)

そこで、初見の現象を自分の知っている数式で表現することが求められる。

それが物理の公式である。

もっとわかりやすく説明しよう。

例えば、にんじんを切るためには包丁という道具を使うと習ったとしよう。しかし同じ切る目的であっても紙は包丁では切らないね?紙ははさみで切るんだ。カッターでもいい。木材はのこぎりで切る。

ここで「にんじん」や「紙」は問題、「切る」っていうのは問題を解くことだ。

そして「包丁」や「カッター」などの切る道具こそが公式にあたる。

さて、試験では、大根を切ってくださいといわれるんだ。あなたはにんじんを切るための包丁という道具が適切だと判断し、包丁で大根を切ればいい。どの公式を使うべきか判断するということだね。あとは丁寧に素早く切っていくだけだ。つまり速く正確に計算するということ。

難関大になると、この大根が段ボールに入って届いたと言われる。「大根は包丁」と覚えていたら、あなたは段ボールごと包丁で切り刻んで見事に不合格だ。この場合は、硬い紙類を切るためのカッターを思い出し、カッターで段ボールを開けてから、野菜という性質をもつ大根を包丁で切るのが正解。

もう分かっただろう。物理の問題では、どの道具を使えばいいか分かりますか。と聞かれているわけだ。そしたらもうどんな勉強をすればいいのか、分かるね?

そう、道具の性質を理解するんだ。

ここで大事なのは、「道具を覚える」のはダメってこと。「大根は包丁で切る」とだけで覚えていたら、大根を入れる段ボールごと包丁で切ろうとしてしまう。普段の勉強では、「なんでこれは包丁で切るべきなのか」や、「包丁はどんな時に使いやすいのだろう」と勉強しないといけない。

物理では問題集を解きまくるより、公式の理解を深めて欲しい。問題集で、包丁の意味をあまり考えずにリンゴやニンジンを切りまくる練習をしたとしよう。試験では大根を切れと言われるから、「あれ?大根なんて切ったことないぞ?」ってなるかもしれない。ただ、包丁を理解したうえで問題集でいろんなものを切ってみるのは非常に良い勉強法だ。「そうか、ここでも包丁は使えるのか!」ってね。

まとめよう。物理の公式は単に覚えたらダメ。公式の意味を深堀りして、理解しないといけない。そして理解してから、たくさん問題を解いてみるんだ。

 

次は化学だ。化学は理論、無機、有機に分かれているから、それぞれの分野で公式の扱い方はかなり違ったりする。だから実は一概には言えないんだ。

おおまかに化学の公式としては、さっき書いたように”地図”というイメージを持って欲しい。これはみんながやっている勉強とさほど離れていないと思うから、軽く触れる程度にしておく。

化学の公式は暗記がものをいう。

数多くの公式や性質を早く正確に再現できるように暗記し、問題に素早く反応してそれを当てはめる。これでいい。

覚えた地図で現在位置を把握して、目的地まで歩けばいいというわけだ。

ここで、”目的地に到達する”というのが問題を解くことに相当する。道は解答のプロセス。そして”地図”が公式だ。

試験では、手持ちの地図に近い地形の所に立たされ、このゴールまで行きなさいと言われるんだ。

そうしたら化学はどう勉強したらいいか分かるね?

物理みたいに公式自体を深めるのは実は重要ではない。だってここで言う「地図」をずっと眺めているのは一番良い準備とは言えないでしょう。もちろんそれも大事だが、それより、

地図を覚えて道を何度も歩いてみるというほうがずっといい準備になる。簡単な話だよね。試験で道を歩かされるんだったら、似た道をたくさん歩いておくのが一番良いに決まっている。複雑な道とわかっていたら、複雑な地図を覚えて何度も歩いて練習するしかない。もちろんその地図は正確に覚えていたほうが良いよね。

まとめよう。化学では正確に暗記をして、とにかく多くの問題を解くことが重要だ。

ここではっきりさせておきたいのは、化学では試験で見る問題は、多くの場合見たことのある問題であるということだ。

だから、物理とは違って公式そのものを掘り下げるのではなく、たくさんの使い方を覚える勉強をするべきなんだ。

ここまで物理と化学の公式と勉強法について書いてきた。理科は非常に面白い。大学で習う理科はとっても面白いんだけれども、高校範囲でも十分に楽しめる。僕は受験期は物理が大好きだったから、1日中物理の式と睨めっこしたこともあった。でも中にはあまり理科が好きじゃないって人もいるよね。僕も化学の暗記は決して得意ではなかったな。でもたくさん考えて、たくさん問題に触れれば、身の回りの現象を数字や記号で理解できるようになって面白さに気づくと思うんだ。そこまで楽しめるようになるまでにはかなり時間がかかると思うけど、大学入試の問題だって出来ようになると本当に楽しいんだ。

みなさんの理科の成績が伸びて、理科が好きだという人が少しでも増えますように。

受験生の今後に、幸あれ。

横浜校担任助手 井上結賀

 

明日は早稲田商学部の藤沢先生です!!是非見てくれよな!!