学びて時に之を習ふ。亦説(よろこ)ばしからずや | 東進ハイスクール 横浜校 大学受験の予備校・塾|神奈川県 東進ハイスクール横浜校|神奈川県

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2021年 9月 16日 学びて時に之を習ふ。亦説(よろこ)ばしからずや 

お久しぶりです、こんにちは!東京大学大学院修士1年の留岡です!

この1、2週間でいきなり涼しくなり、金木犀の爽やかな甘い香りが街に漂い始めの訪れを感じさせますね。早いものでもう9月も半分終わってしまいました。時が経つのが早すぎる、、、

最初に最近読んで面白かった本と聞いててよかった曲を紹介させてください。

まずは2009年に夭逝した日本が世界に誇る偉大なSF作家 伊藤計劃 (いとうけいかく)ハーモニーというSF小説です。

ハーモニー

あらすじは ”21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した--それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはすの少女の影を見る--『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。” (裏表紙より引用) というものです。

人間の意思・意識がなぜ存在するのかということや理想的な社会とはどうあるべきかということを考えさせられました。なかなか重いテーマで、ここではとても語り尽くせませんが素晴らしい物語なのでおすすめです!

もう一つ、最近お気に入りの音楽も紹介させてください。東京事変「緑酒」という曲です。

爽快でアップテンポなメロディーが耳に残り好きになったのですが、歌詞をちゃんと読んでみると東京事変から今の社会へ向けられた強いメッセージを感じて2回感動しました。是非歌詞も読んでその奥にあるメッセージを考察してみてください。

ちなみにタイトルの緑酒紅灯緑酒という四字熟語から来ていて、その意味は

“こうとう-りょくしゅ【紅灯緑酒】 歓楽街・繁華街の華やかなことの形容。また、歓楽と飽食の享楽生活のたとえ。▽「紅灯」はあかいともしび。繁華街などの華やかな明かりをいう。「緑酒」は緑色に澄んだ酒。質のよい美酒をいう。” (goo 辞書より引用) 

だそうです。(高校生にお酒の話をしてすみません、、、) 聞いてるとテンションが上がって元気になれる名曲なので皆さん聞いてみてください!

 

さて、前置きがかなり長くなりましたが、今日の本題は夏休み後どうやって勉強のモチベーションを保っていくかです。

夏休みが終わりここから秋に入るといわゆる冠模試(大学別の模試)がある人はかなり模試が多くなってくると思います。10・11月あたりは毎週のように模試を受けることになると思います。そうなるとこの秋から本番までは体感的な時間の流れは加速度的に早くなっていきます。そして、それがすぎるとあっという間に12月になり共通テスト対策で忙しくなり気づいたら1月の共通テスト、2月の入試本番などが押し寄せてきます。これは受験を体験しないとなかなかわからないと思いますが本当に早かったです。

そんな形で残り時間を意識して焦燥感が増す上に模試の点数などが客観的に出てくるとなかなかメンタルやモチベーションが不安定になっていくと思います。ここからはどうやってそのメンタル・モチベーションをキープするかも重要になってきます。

ここで質問です。皆さんは勉強は好きですか? なんのために勉強・受験をするのですか?

人によって答えは様々だと思いますが当たり前だけどどうせやるなら勉強を好きになった方がいいと思いませんか?

ここからは自分なりのこの問の答えを書いていこうと思います。

自分の受験生の頃のモチベーションの維持の仕方は(無理矢理にでも)勉強そのものを好きになるというものでした。

誰でも趣味はやってて楽しいし言われなくても何時間でもできますよね?なかなか難しいけど勉強もそんな感じに(少なくとも苦にならないくらいまでは)できればいいですよね。

例えば、科目ごとでは

英語を学べば世界で何十億人もの人とコミュニケーションが取れるようになり日本語しかわからないときよりも世界は異次元のように広くなります。他にも英語で本を読んだり話したりしている自分って少しかっこよく感じたりもしますよね笑

数学はわからない問題をうんうん考えて試行錯誤してみた末に綺麗に解けた時や新しい概念を思いついた時の感動は何ものにも変え難いです。そのような数学を使った科学により世の中のいろいろな現象が記述・理解できるというところが好きでした。時々NHKスペシャルの宇宙や素粒子の理論の回や数学の未解決問題の回を見てワクワクしていました。あと、数学が楽しい時は帰りの電車や歩いてる時に解けなかった問題について考えていたりしました。

国語、これが一番自分の中では問題だったのですが、現代文の評論では抽象度が高い議論や思考をできるようになることやこれまで自分が思いつかなかったような考え方を知ることができるという点、小説は単純に文章が好きでした。古文と漢文は昔の人たちの考えや物語、格言などを知れて教養が上がるというところが好きでした。(漢文は割と楽しく読めたので好きでしたが、正直なところ古文はずっと苦手で一番の課題でした。)

ちなみに今回のブログのタイトルは論語・学而の有名な一節です。(漢文の教科書でやりましたよね?) 意味としては学んだことを復習して身につけることの喜びを語ってます。(今回はちょっと調子に乗ってブログのタイトルに漢文の一節を使わせてもらいました。)

と、だいたいこのような感じで自分を自分でモチベートしてました。

ただ、実際これで勉強大好きになれたら苦労はしませんよね?

大事なのは何回も何回も繰り返し自分に言い聞かせることだと思います。要は自己暗示ですね笑。正直この手法の科学的根拠はわからないのでみんなができるかは疑問ですが、自分はこの方法で何年も自分に言い聞かせ続けてなんとか受験を乗り切りました。

その考え方が幸いしてか今は大学院で研究をしています。意識や生命がどのようにして生まれるかということについて考えていて勉強をしています。ただの分子や細胞の塊に過ぎない人間や動物の身体に意識という現象が起こるのはとても不思議でそのメカニズムがもし科学的に証明できたらと思うととてもワクワクします!

冒頭で紹介したハーモニーという小説はそのような意思・意識のメカニズムについても重要なテーマになっていて興味深かったです。

まだまだ研究ではわからない・知らないことだらけでたくさん勉強しなければいけないことばかりでなかなか思うようには進みませんが、今の自分の基礎として受験勉強の内容が役に立っていることは間違い無いです!

そんな感じで勉強を遊びのように楽しめるマインドを少しでも持ってもらえたら嬉しいです。

 

あともう一つ、根拠がなくてもとにかく自信を持つことが重要だと思います。ここからは今ちょっと自信をなくしている人に向けての話です。心理学にダニング=クルーガー効果という仮説があるそうです。

Dunning–Kruger Effect 01

( Wikimdeia Commons ,  File:Dunning–Kruger Effect 01.svgのページより転載)

この図は縦軸は自信、横軸はスキルの習熟度です。初心者ほど自身が過剰で少し学習が進むと自信は急落し、その後少しずつ上昇していくというものです。

あくまでこれは仮説で一般的に成り立つかはわかりませんが、このグラフから自分が受験生にお伝えしたいことが一つあります。

過去問や模試の結果に打ちのめされて自信を失ってませんか? 

そんな人は、これからもっと勉強をして点数を上げていかなければいけないことは確かですが、しっかりと努力を積みかせねているということは前向きに捉えて欲しいです。上を目指せば目指すほど競争相手のレベルは上がるのでなかなかがんばっても結果が出ず苦しい思いをすることが多くなると思います。しかし、苦しい思いをしているということは自分の弱さから逃げずに戦っている証拠だと思うので、そのことを忘れずがんばっている自分を褒めてあげてまた勇敢に次の問題に立ち向かって欲しいです。

受験勉強には基本的に答えがあるし試験で100%問題が解けなくても受かるので合格する人たちが最低限解けている問題がきちんと解けていれば合格できます。(それもなかなか大変だけど、、、)

問題集や過去問などの教材を終わらせる(=”こなす”)ことが自己目的化していませんか?

受験において一番大事なのは“本番の試験で合格最低点を超える”ことです。シンプルに考えればこれだけのことです。(例えばサッカーなら勝つために根本的に必要なのは難しい戦略ではなく相手よりも多くゴールにボールを入れるというようなことです。)

もちろんそのためにやるべきことはたくさんあるし、時間は相当かかるし、実際やるのは大変ですがこの“原点”を絶対に忘れないでください。やることが多いほど、残り時間が少なくなるほど問題や教材を“こなす”ことが目的になりやすいと思います。

本番の試験の点数を最大化するために分野ごとに優先順位を決めて、それが高いところから基礎事項をしっかり固めて確実に試験で解ける問題を増やす。これをコツコツ積み重ねることに尽きると思います。

なんか当たり前のことしか言っていないなと自分でも思いますが、その当たり前のこともしっかり継続することが難しいし重要なのだと思います。

 

さて、長くなりましたがここからは自分との戦いになると思います。コロナも相まって非常に難しい時期ですが困ったこと、心配なことなどがあったらあまり抱え込まずにすぐに担任や担任助手に相談しましょう!

残りあと半年弱、悔いなく全力で駆け抜けよう!!!

明日は受験生時代はスマートで誰よりも努力家で、今ではクールだけど生徒愛溢れる奥 遥奈先生が受験勉強と定期テストの両立方法を話してくれます。皆さん要チェックです!