2025年 9月 17日 勉強+学びの秋
東進ハイスクール横浜校の永田です。
9月ももう半分終わってしまいましたが、まだまだ30度超えの日が続きますね。
天気予報だと10月上旬でも30度近い最高気温のようで、いつになったら秋らしい日和になるんでしょう・・・
個人的には冬の寒さが好きですが、秋の涼しさの中にも温かさがある感じも良いですよね。
秋の勉強ということで、9月に文化祭がある学校も多いと思いますが、
夏休み明けで学校の授業がそこまで進んでいないからこそ、これまでの復習や余力でちょっと予習してみるとか出来ることは沢山ありますね。
度々他のスタッフが書いたブログでも、「共通テスト同日体験受験」というワードが出てきていると思いますが、
是非この秋・冬を大学受験勉強としてレベルアップする時期にして欲しいなと思います。
その為にも、志望大学・学部をしっかり吟味してほしいなと思います。
2010年代でも2020年代でも、どの時期の高校生にも
「大学はどこでもいい」「早稲田ならどこでもいい」「やりたいことが特に無いから学部が定まらない」
「興味のある事がなくて文系でも理系でもどっちでもいい」こういった思いの生徒がいます。
すこし厳しめな言葉を使います。本当に考えに考え抜いて何も興味・関心が無いのでしょうか?
2010年あたりにスマートフォンが登場しました。
それ以前はガラ携(ガラパゴス携帯)、ネット検索が出来るドコモのiモードが画期的でした。
当時もアプリゲームはありましたが、全て十字キーと番号ボタンで操作するものでしたが、
スマホの登場で、薄い端末1つで音楽も(ガラ携時代はアイポッド・ウォークマンといった音楽再生機器が主流)
ネットも(パソコンでしか使えなかった機能も)、メールも(LINEの登場でメールを使うことも少なくなりましたが)出来てしまうという衝撃的なことでした。
デジタルネイティブ(生まれた時からスマホやネットがある世代)にとっては、身の回りにある景色が親世代・祖父母世代とはまったく異なります。
放課後にする遊びが、〈昭和〉かるた・ベイゴマ⇒ボール遊び・自転車⇒〈平成〉ゲームキューブ・遊戯王⇒任天堂DS・PSPと変わってきたように(あくまで例)
目にする景色が、歩いたり通学時に目にする景色や建物から手元のスマートフォンに変わってしましました。
先ほどの、”考え抜いて何も興味・関心がないのか”という点に戻ります。
考える前に、知っている事が少ないのではないのかと思います。それは英単語や歴史上の出来事といった勉強で得られる知識ではありません。
大人にとっては当たり前のことですが「月極」。この漢字の読み方を知っていますか? 「げっきょく」ではありません。
田園都市線。乗っているとまったく田圃はありませんがなぜ「田園都市」というのでしょうか。
横浜校の近くの土地名で「金港町」があります。今はベイクオーターなどがありますが、なぜ「金港」なんでしょうか。
少し電車に乗れば生麦という場所があります。日本の歴史を知っている人なら「生麦事件」という近代日本にとっては重要な事象と関連づきます。
日本から逆輸入で世界標準後になった「TSUNAMI」。その逆で野菜のオクラは英語でもOKRAです。 などなど。
スマホの画面の中だけではなく、自分の身の回りに物にもっと目を向けてみる。
なんでなんだろう、そういえばどうしてなんだろう、と日常的な事象に疑問・関心を持ってみる。
これだけでも、自分の興味関心に気づく一助になるはずです。
大学は就職予備校ではありません。
4年間ないし大学院や研究室など含めて6年間通う中で、何を学び・何を得て・どんな人間関係を持ち、社会に出ていくのか。
その入り口が大きく変わるのが大学受験です。
それを「なんとなく早慶」「数学が得意なので理系、学部にこだわりはありません」で終わらせるのは理由が薄いですし、
自分の人生を大きく変える可能性を秘めた大学進学を、なんとなくで選んでしまうのは勿体無いと思いませんか?
海外だと大学進学前に自身の進路を考える準備期間があったりするので、その点考えると高校生も大変だと感じます。
ですが、今の教育制度では中高6年間のあとすぐに大学進学となります。
そうであればその枠組みの中で藻掻いて、考えぬいて、進んでいくしかありません。(それを変えたい!と思って教育・政治の道を志すのも良いかもしれませんね)
コツコツ勉強して、自分自身の可能性を広げる。これも非常に大事ですが、それと同時にどこに向って行きたいのか・目的意識をどこに持つのか。
それもまた大学受験をする上では、欠いてはならない要素の1つだと思います。
(高校3年生であれば第一志望校とその他の併願校の選定での軸にもなりますし、どこの大学・学部に重きを置くのかで対策はずいぶん変わってきます)
是非、勉強しないと後がない・勉強する以外に時間の余裕がない、となる前に、自分の将来の方向性・興味関心・を一度見つめてみて下さい。
なかなか自分だけでは見つからない人もいます。そんな時は学校の先生や勿論東進の校舎スタッフを頼って相談してみて下さい!