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2022年 10月 21日 低学年の秋

 

こんにちは。東京大学教養学部文科一類の山田達也です。

私事ですが、進学先が決まりました。東京大学教養学部教養学科地域文化研究分科フランス研究コースです(東京大学は入学後に所属する学部が決まります)。舌を噛みそうな学科名ですが、要するにフランスに関する何かを学習するところ、ということです。私は身体・セクシュアリティ論に興味があるので、その周辺のことを絡めて勉強していこうと思っています。

さて、私は入学時からこの学科を目指していたわけではありません。もともとは法学部に行くつもりでいました(だから文科一類に来たわけですが)。皆さんは自分の行きたい大学・学部・学科、定まっているでしょうか?個人的には、比較的時間のあるこの時期に考えておくのが吉だと思います。受験生になれば試験が頭をもたげるようになるし、新高2以下の方でも新しくタスクが増えて「将来のこと」を考える余裕は意外とないのです。

高校生の頃の自分は、

「法律に興味がある→司法試験を受ける必要がある→法学部」

という程度の思考でした。「将来こんな職業に就きたい」という感情はかなり強かったですが、結局は進学先を変える運びになりました。なぜか?

答えは簡単で、単純に知識が少なかったということだと思っています。ここでいう知識は、「専門的なことに対する理解」という意味ではなくて、むしろ「この世界にはどんな学問があるのか」という程度の、もっと簡単な知識です。学部の名前は知っているが具体的に何をしているか知らないというケースは多いのではないでしょうか。

そういった、大学入学後のことを考えている余裕があるのは今ぐらいしかないのではないかと思います(少なくとも私にはありませんでした)。興味のある分野の本を読む/先輩や担任助手の話を聞くのはもちろん、もっとおすすめなのは接してこなかったジャンルに触ってみることです。私のように学部学科を、あるいは志望校すら変えることになる方もいるかもしれません。

正直今でも、「もし東大に来ていなかったら」と考えると背筋が凍ります(当時私が志望していた他の大学では、入学時に学部が全て確定してしまったため)。ぜひ、時間のあるうちに考えておいてほしいです。

明日は吉岡先生です。お楽しみに!